夫が育休を取った話 メリット編
うちの夫は3か月間育休を取りました。
仕事の都合などもあり、双子が5か月~8か月の時でした。
今回は夫が育休を取ったときの妻視点のメリットデメリットを考えてみました。
そのまえに。
育休当時のの双子は、まだ寝がえりもするかしないかくらいで
まだ夜間の授乳もあるし、まだ一人遊びもできないし手がかかる時期でした。
夫の会社は有休が取りやすかったり育休の制度が整っていたりはするものの、
やっぱり育休を取る男性はまだまだ少なく、
そんな中で3か月も育休を取る決断をした夫はすごいと思います。
夫曰く、双子だと分かった時点で育休を考えてくれていたそうです。
男性が育休を取っただけで褒められるのはおかしい、みたいな意見もありますし
現に私自身も過度にもてはやす(笑)必要はないと思いますが、
”現状”の社会において、男性社員に子どもができた=育休に入るものだ
とイコールで考える人がどれくらいいるだろうか?と思うと、ほぼいないと思うので
多かれ少なかれ社内でいろいろ言われつつ、
担当の客をすべていったん手放して、
現に昇進もちょっと遅れて…という中でも育休すると決めてくれたことはほんとに感謝してます。
実は、私の方ははじめは夫の育休に否定的でした。ちょっとだけ。
3か月も育休取ったら居場所がなくなるんじゃないの?とか
昇進できなくなるんじゃないの?とか
そもそも、仕事大丈夫なの?みたいな保守的なこと思ってました。
フタをあけてみれば、育休取ってもらわなかったらかなりきつかったし
子どもができると仕事観も変わるので、考えていたような不安要素は全くありませんでした。
夫の育休のメリット
①家事・育児スキルが向上する
これは文字通り、スキルが上がる。
できる、のレベルから早くできる、になる。
いわゆる”名前のない家事”に気が付けるようになる。
そして一番大きいのは、家事育児の”水準”が揃う。
水準が揃う、というのは例えば
「おむつ替えて」
→おむつを替えておむつかぶれがあったら軟膏を塗る。
うんちだったら漏れないように気を付けて変え、万が一漏れたら着替えさせてついたうんちは漂白剤で洗う。
「夕飯のお皿洗っておいて」
→夕飯の食器・使用した鍋や調理器具・炊飯窯を洗い、生ごみを処理しておく
みたいな、その家のルールがあると思うのですがそれを妻と夫が同じ水準でできるようになるのが非常に大きいなと。
どうしても、家の事って家にいる時間が長い人がルールを作りがちで
ルールを作った人=運用する人になることが多いのでたまにルールを作ってない方がやると揉める原因になると思うんですよね。
ただ、仕事のある二人が家にいる時間を同じくらいにできるわけもなく。
ルールの共有を別途時間を設けてやろうとしたって、その都度その都度出てくることって無限にあるのが家事と育児。
それを、その都度ルールを一緒に作ったり共有したりできる、
ってのがめちゃくちゃ有意義でした。
今やどちらが何をするにも問題なく家事・育児ができます。超ラク。
もちろん得意不得意、好き嫌いはあるので、相手が不得手なものをやってあげたり…あげなかったり…笑
ただこれは、Twitterなんかを見てると夫の意識が家事育児に向いているかが大きいようで、普通にお休みしてしまう夫も多いみたいなので注意が必要かもしれません。
うちは、上記の通り夫が積極的に育休を取ったパターンだったので、
積極的にできるようになろうとしてくれた気がします。
それでも、はじめは私が1から10まで指示して進捗確認して結果をチェックして…みたいにしていたので、夫からは「上司か!」とよく突っ込まれてました。
でも上司みたいにさせるなよ!と最初はほんとにイライラでした。
今思うと、先に私が作ったルールでお願いしてるんだから、できるようになろうとしてもらってるだけで有難いんですけどね。
当時は「なんでできないの!?やる気ないの!?」とイライラしてしまっておりました。申し訳ない。
②育児の空気感を理解してもらえる
空気感、そう、KUUKIKANN!!!
こればっかりは言葉で説明しても、TODOリストを作っても共有できないところ。
こどもたちがご機嫌でも、泣いてても、寝てても、起きてても
常に命を預かる緊張感があるのが育児。
息してるかな?とか頻繁に確認しちゃうし、
動くようになったら変なもの食べてないか?とか危ないところにいないか?とか四六時中気になる。
それって実はすごいストレスなんだと思います。
そしてそれは体感しないとわからない。
とはいえ、うちの夫はそこまで緊張感もってくれないという話もよく聞くところ。
結局、母親がいると難しいのかもしれません。
育児において母親は店長。
店長がいたらバイトはそこまで意識高まらないのかも。
だから怖いけど、この機に夫にワンオペを1時間とか2時間でもしてもらう。
そうすると、短い時間でも絶対最初は小さな事故が起こる(笑)
それでやっと緊張感が生まれるのではないかなと。
へんな話ですが、死なない程度の事故が起きないと気づけないのかもしれません。
もちろん、もしものことがあってからでは遅いので、
できる限りの安全策を取り、危険になりうる状況を共有して、
まずは短時間からお願い。
慣れてきたら、日常的に「ちょっとみてて~お願い~」をしていく。
小さな事故って、
お座りから転がって頭ぶつけてギャン泣きとか
ちょっと紙を食べちゃったとか
うんちめっちゃ漏れた!!!とか(笑)
そんな程度。
でも頭ぶつけて赤くなってたりすればヒヤリとするし
紙じゃなくてそれが電池だったら?タバコだったら?と血の気が引くし
いろんなところがうんちだらけになったら絶望します(笑)
そういう経験をしてもらって、ようやく緊張感を持ってもらえるのかなと。
でもこのヒヤリ体験ってほぼすべての母親は経験してるんじゃないかな?
だから夫にも積極的に経験してもらいたい。
そうやって、日常を共に過ごすことで空気感を理解してもらえるのが育休万歳なところ。
ワンオペになった今思うのは、土日って日常じゃない!!
土日の姿しか見てなかったら全然わからないよ!!!
だからもし育休を取らないなら、実感がなくても、わからなくても、
奥さんが「大変」というなら大変なのです。
いくら子どもがいい子でも、夜まとまって寝る子でも、ミルクもよく飲む子でも
自分しか命を守れないというストレスに24時間さらされるって尋常じゃないから。
特に第一子。加減がわからないうちは特に。
そんな中で、ちょっとした動きで発達が遅れてるのかな?とか
悪いところがあるのかも?とか
病院に行く必要があるのか?とか
いろんな情報にもまれて、判断を迫られて、あいまに家事もして。
この空気感はぜひ感じてもらいたい。
できれば夫の上司にも感じてもらいたい(笑)
③子どもの成長をじっくり見られる
よく言われるやつですね。
子どもってびっくりするほど成長が早い。
そう聞いてたけど、思ってた10倍くらい早い(笑)
昨日できなかったことが…レベルではなく、
一瞬前にできなかったことが、今できる!!!!
え、午前中はそこ届かなかったじゃん!?が、午後届く。
いつの間に!立ってる!
いつの間に!つたい歩いてる…!!!
ということが毎日起こる。
すごい、楽しいので見てられるのは絶対メリット。
きっと愛着もよりわくし。
ちなみに夫曰く、動くようになったり笑ったりおしゃべり(クーイングレベルでも)するようになってからの方がかわいく感じるそうです。
私としては新生児からずっとかわいいけどな!!
だからもし育休取るなら、産んですぐよりちょっと後のほうが良いのかも。
できるなら、だけれども。
大変さは圧倒的に新生児期なので、新生児期にワンオペは避けたい…。
④家族でたくさんお出かけができる。
土日って、混むんですよね。
特に子ども連れで行くようなところは。
風邪とかインフルとかが怖いのに、子どもがいっぱいいるところ行きたくない!
いつぐずるかわからない子ども連れて激混みフードコートうろうろしたくない!
なにより、渋滞はまりたくない!!!
ということで、平日にたくさんお出かけできたのはよかったです。
とくにうちは双子なので、どうやっても大人1人対子ども1人。
慣れないうちは外出もおっかなびっくりでした。
そんな中で混んでなかなかおむつ替えられないとかミルクあげられないとか…
考えただけで怖い!!
でも平日は空いてるのでよかったです。
道も空いてるのでちょっとした遠出(車2時間以内くらい)も楽ちんでした。
しかも、なにより、毎日大人が2人いるので
天気いい日に行こう!!!
みたいな予定の組み方ができるのが最高に良かったです。
土日しかないと、今週末行けなかったら一週間待つの⁉みたいになるし。
動物園、アウトレットショッピングモール、日帰り観光、屋内遊技場等々
いろいろ行けてよかったです。
ワンオペになった今、もっぱら行くのはイオンです(笑)
双子だと…設備が整っているところ以外は大変で……もごもご。
⑤うれしい
端的に、これ。
夫が育児参加しようとしている!!!!
その事実がうれしいです(笑)
あと、ママ友とかそこら中の人に夫が褒められるのもうれしい。
いやいや私だって育休取ってるし‥‥とモヤることもありますが、
いい夫さんね!!と言われて悪い気はしません。
もちろん、うちの夫、頑張ってたからだとは思いますが(笑)
育休取って、ただただ家でのんびりされたら嬉しくはないと思います。
ありがたや~
ほかにもあるのかもしれませんが、メリットはこんなところかなと。
思ったより長くなったのでデメリットはまた改めて。